Nature ハイライト
膜の生物物理学:電位はどのようにしてイオンチャネルを開くのか
Nature 583, 7814
電位依存性イオンチャネルは電気刺激とそのポアの開口を共役させている。しかし、電位センサーとポアドメイン間のこの電気機械的共役過程についてはよく分かっていない。今回、E Perozoたちは、植物の過分極活性化K+チャネルKAT1の構造を報告し、この構造に基づいて共役機構を解明するために電気生理学的研究とモデリングを行った。電位センサーとポアサブユニット間の直接的な共役機構が観察され、著者たちは、これをHCNチャネルに対して考えられているアロステリックモデルと対比させている。
2020年7月2日号の Nature ハイライト
量子光学:LIGOで量子限界を超える
物性物理学:レーザーを用いた固体中の価電子の画像化
材料科学:ヒトのエナメル質微結晶の超微細構造
ゲノミクス:原発性免疫不全の遺伝学的特徴
神経科学:齧歯類における冬眠様状態の誘導
神経科学:マウスでトーパーを引き起こす
免疫学:老化細胞を除去するCAR T細胞療法
腫瘍生物学:好中球細胞外トラップ中のDNAが転移を促進する
生化学:塩基対のコンホメーション切り換えの重要性
膜の生物物理学:電位はどのようにしてイオンチャネルを開くのか
構造生物学:インフルエンザウイルス融合タンパク質のコンホメーション変化を捉える