Nature ハイライト

生化学:塩基対のコンホメーション切り換えの重要性

Nature 583, 7814

マイクロRNA(miRNA)を介した抑制は、miRNAがその「シード」配列を介して標的メッセンジャーRNA(mRNA)に結合することによって始まる。今回K Petzoldたちは、抑制が起こるには、相補的な塩基対形成だけでは不十分であることを見いだしている。それどころか、その後に1個の塩基対の再編成が起こると、新たな同軸的スタッキングが引き起こされ、これによってヘリックスがヒトアルゴノート2タンパク質によりぴったりとはまり込むようになるのが分かった。こうしてmiRNA–mRNA二本鎖が安定化され、遺伝子発現の抑制が強化される。

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