Nature ハイライト
情報技術:CMOS適合フォトニック・テンソルコア
Nature 589, 7840
生成されるデータの量は増え続けており、それらを迅速かつ効率的に処理する必要がある。そのためには、高度に並列化された高速でスケーラブルなハードウエアが必要になる。電子部品の速度とエネルギーがジュール加熱などの影響によって根本的に制限されることを考えると、光を利用したプロセッサーは魅力的な代替ハードウエアとなるが、そうしたフォトニック・ハードウエア・アーキテクチャーはまだ萌芽期にある。今回W Perniceたちは、完全なCMOS(相補型金属酸化膜半導体)ウエハースケール集積につながる手法を用いて、毎秒数兆回の積和演算(MAC)という速度で演算可能な、相変化メモリーアレイとチップベースの光周波数コムに基づく集積フォトニック・テンソルコアを実証している。
2021年1月7日号の Nature ハイライト
原子物理学:極低温原子を通して2層材料の物理を調べる
情報技術:畳み込みニューラルネットワークの光実装
情報技術:CMOS適合フォトニック・テンソルコア
物性物理学:単一欠陥フォノンの電子顕微鏡画像化
進化学:タンガニーカ湖のシクリッド類の脈動的な放散
疫学:移動ネットワークモデルがCOVID-19の不平等を予測し、活動再開計画に情報をもたらす
神経科学:海馬と橋のネットワークの波が脳の状態を調整する
分子生物学:染色体末端の保護の再検討
コロナウイルス:SARS-CoV-2のコーディング能力
免疫学:肝臓におけるクッパー細胞の空間的分離の調節
微生物学:マイコバクテリアATP合成酵素へのベダキリン結合の分子基盤