Nature ハイライト
疫学:移動ネットワークモデルがCOVID-19の不平等を予測し、活動再開計画に情報をもたらす
Nature 589, 7840
今回、数理モデルによる予測から、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)によって引き起こされる新型コロナウイルス感染症(COVID-19)は、その大多数が飲食店や教会など少数の場所で伝播していることが示された。こうした場所は、社会経済的地位の低い人々の暮らす地域では規模が小さくて混雑している傾向にあり、これによって、こうした集団での感染率の高さが説明できる可能性がある。COVID-19の拡大を抑制するには、一律の移動制限よりも、こうした場所の最大利用者数を制限するほうが効果的と考えられる。
2021年1月7日号の Nature ハイライト
原子物理学:極低温原子を通して2層材料の物理を調べる
情報技術:畳み込みニューラルネットワークの光実装
情報技術:CMOS適合フォトニック・テンソルコア
物性物理学:単一欠陥フォノンの電子顕微鏡画像化
進化学:タンガニーカ湖のシクリッド類の脈動的な放散
疫学:移動ネットワークモデルがCOVID-19の不平等を予測し、活動再開計画に情報をもたらす
神経科学:海馬と橋のネットワークの波が脳の状態を調整する
分子生物学:染色体末端の保護の再検討
コロナウイルス:SARS-CoV-2のコーディング能力
免疫学:肝臓におけるクッパー細胞の空間的分離の調節
微生物学:マイコバクテリアATP合成酵素へのベダキリン結合の分子基盤