Nature ハイライト
コロナウイルス:脳におけるSARS-CoV-2感染のマッピング
Nature 595, 7868
T Wyss-Corayたちは今回、対照者と新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者の脈絡叢および前頭皮質の新鮮な剖検試料について単一核RNA塩基配列解読解析を行い、ウイルス誘発性の全身的および局所的な異常によって誘導される脳での変化を明らかにしている。得られたデータは、炎症性の変化とミクログリアやニューロンへの影響の存在を示しており、これらの変化は脳への直接的な感染がないにもかかわらず見られ、関連遺伝子は他の神経学的疾患に関連するものと部分的に重複していた。このCOVID-19のアトラスは、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)感染が脳に及ぼす影響をさらに調べる上での情報資源となる。
2021年7月22日号の Nature ハイライト
惑星科学:金星の夜側の大気循環が明らかに
ナノスケール材料:アクシオン絶縁体における磁気電気結合
物性物理学:モアレグラフェンにおけるスピン三重項超伝導
生体力学:流れに従って生きる
神経科学:覚醒状態が感覚処理を変化させる
微生物学:微生物代謝物の酢酸は腸のIgAのトラフィックを調節する
コロナウイルス:脳におけるSARS-CoV-2感染のマッピング
コロナウイルス:SARS-CoV-2スパイク変異株に対するBNT162b2誘導性の抗体およびT細胞応答
免疫学:腫瘍の浸潤とプログレッションにおける組織常在型マクロファージの役割
細胞生物学:凝集体をしっかりと捕まえる
構造生物学:GPCRシグナル伝達がキナーゼにより調節される仕組み