Nature ハイライト
神経科学:覚醒状態が感覚処理を変化させる
Nature 595, 7868
求愛は複雑な行動であり、ショウジョウバエ(Drosophila)の雄では、この行動には同一の性決定遺伝子を発現する約1500個のニューロンの協調的な活動が必要となる。この回路の重要な機能の1つは、雌を認識して求愛を開始させることである。雄はこの間、雌に対して無関心な状態から求愛儀式の開始へと、行動を明確に転換させる。今回V Rutaたちは、ショウジョウバエで、覚醒状態を生み出して、入力される感覚情報を調節する神経回路を決定し、その詳細を明らかにしている。
2021年7月22日号の Nature ハイライト
惑星科学:金星の夜側の大気循環が明らかに
ナノスケール材料:アクシオン絶縁体における磁気電気結合
物性物理学:モアレグラフェンにおけるスピン三重項超伝導
生体力学:流れに従って生きる
神経科学:覚醒状態が感覚処理を変化させる
微生物学:微生物代謝物の酢酸は腸のIgAのトラフィックを調節する
コロナウイルス:脳におけるSARS-CoV-2感染のマッピング
コロナウイルス:SARS-CoV-2スパイク変異株に対するBNT162b2誘導性の抗体およびT細胞応答
免疫学:腫瘍の浸潤とプログレッションにおける組織常在型マクロファージの役割
細胞生物学:凝集体をしっかりと捕まえる
構造生物学:GPCRシグナル伝達がキナーゼにより調節される仕組み