Nature ハイライト
コロナウイルス:SARS-CoV-2スパイク変異株に対するBNT162b2誘導性の抗体およびT細胞応答
Nature 595, 7868
U Sahinたちは今回、重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2(SARS-CoV-2)スパイクタンパク質をコードするmRNAワクチンBNT162b2を用いた、プライムブースト法によるワクチン接種後のワクチン誘導性免疫応答の解析結果について報告している。BNT162b2は強力な抗体応答を誘導し、最初に南アフリカで特定されたB.1.351変異株など、さまざまなウイルス変異株に対して中和効果を示した。このワクチンは、強力な多重特異性の1型ヘルパーT細胞応答とCD8+ T細胞応答を誘導し、エフェクター記憶CD8+ T細胞はブースト後少なくとも2か月間持続していた。
2021年7月22日号の Nature ハイライト
惑星科学:金星の夜側の大気循環が明らかに
ナノスケール材料:アクシオン絶縁体における磁気電気結合
物性物理学:モアレグラフェンにおけるスピン三重項超伝導
生体力学:流れに従って生きる
神経科学:覚醒状態が感覚処理を変化させる
微生物学:微生物代謝物の酢酸は腸のIgAのトラフィックを調節する
コロナウイルス:脳におけるSARS-CoV-2感染のマッピング
コロナウイルス:SARS-CoV-2スパイク変異株に対するBNT162b2誘導性の抗体およびT細胞応答
免疫学:腫瘍の浸潤とプログレッションにおける組織常在型マクロファージの役割
細胞生物学:凝集体をしっかりと捕まえる
構造生物学:GPCRシグナル伝達がキナーゼにより調節される仕組み