Nature ハイライト
核物理学:大きな課題を1つ乗り越えた量子色力学
Nature 558, 7708
量子色力学は、クォークとグルーオンの間の強い相互作用に関する理論であり、核子の軸性結合と呼ばれるパラメーターによって記述される。この軸性結合を高精度に計算することは、この分野における主要課題の1つである。今回A Walker-Loudたちは、格子量子色力学と、ファインマン–ヘルマンの定理に着想を得た方法を用いてこの課題を克服し、核子の軸性結合を約1%の精度で決定している。
2018年6月7日号の Nature ハイライト
工学:アナログメモリーを用いたニューラルネットワーク訓練の高速化
古生態学:塩水を好んでいた初期の四肢類
神経科学:視覚野の運動方向選択性
核物理学:大きな課題を1つ乗り越えた量子色力学
物性物理学:電流を曲げると現れる熱電効果
気候変動:進路の途中で停滞する熱帯低気圧
哺乳類進化学:最初期の哺乳類の系統発生を明らかにする
群集生態学:都市化が体サイズに及ぼす影響
発生生物学:ヒトの胚性幹細胞から形成体を誘導
免疫学:Hippoは代謝と免疫機能を連動させる