Nature ハイライト
免疫学:Hippoは代謝と免疫機能を連動させる
Nature 558, 7708
CD8 T細胞の活性化は、病原体や腫瘍の排除に非常に重要である。CD8α+樹状細胞はCD8 T細胞に対する抗原提示に不可欠であることがずっと以前から知られているが、そのシグナル伝達と代謝プログラム化がCD8 T細胞のプライミングと恒常性との関連から調べられたことはこれまでなかった。H Chiたちは今回、NetBIDと呼ばれるデータ駆動型の手法を使って、CD8α+樹状細胞によって駆動されるCD8 T細胞の恒常性維持とプライミングを支配している分子シグナル伝達と代謝経路の解析を行い、CD8 T細胞のプライミングがMst1/2に依存する非カノニカルなHippoシグナル伝達を介して樹状細胞サブセット特異的に調節されることの証拠を示している。
2018年6月7日号の Nature ハイライト
工学:アナログメモリーを用いたニューラルネットワーク訓練の高速化
古生態学:塩水を好んでいた初期の四肢類
神経科学:視覚野の運動方向選択性
核物理学:大きな課題を1つ乗り越えた量子色力学
物性物理学:電流を曲げると現れる熱電効果
気候変動:進路の途中で停滞する熱帯低気圧
哺乳類進化学:最初期の哺乳類の系統発生を明らかにする
群集生態学:都市化が体サイズに及ぼす影響
発生生物学:ヒトの胚性幹細胞から形成体を誘導
免疫学:Hippoは代謝と免疫機能を連動させる