Nature ハイライト
古代ゲノミクス:古エスキモーのゲノム
Nature 570, 7760
S SchiffelsとD Reichたちは今回、チュクチ半島、東シベリア、アリューシャン列島、アラスカ、カナダ北極域を含む、シベリアから北米北極域にわたる地域の古代人48人のゲノム規模のデータを、現在のアラスカのイヌピアット族集団および西シベリア人集団のデータと共に報告している。解析の結果、北米の集団史が、古エスキモーと最初に南北アメリカ大陸に移動した現代の東アジア人に近縁な集団との間の2つの主要な混合事象によって形作られ、そこから新エスキモーおよびナ・デネ語族の話者集団の両方が生じたことが示唆された。
2019年6月13日号の Nature ハイライト
古代ゲノミクス:シベリア北東部のヒトの集団史
量子物理学:極超音速の凝縮体
化学:単一分子内での電子スピンの制御
タンパク質工学:生体触媒反応の改良
大気化学:同位体データで絞り込まれた対流圏オゾン濃度の変化
古生物学:最初の菌類
古代ゲノミクス:古エスキモーのゲノム
微生物学:休眠による防御
免疫学:炎症性関節疾患の病因における滑膜繊維芽細胞の役割
構造生物学:二本鎖RNAウイルスで明らかになった一巻き型のゲノム編成
構造生物学:ポータルを通ってパッケージングされたHSV-1のDNAを可視化