Nature ハイライト
がん：メチオニンの食餌療法は腫瘍増殖を調節する
Nature 572, 7769
メチオニンは必須アミノ酸の1つである。J Locasaleたちは今回、メチオニンの食餌制限がマウスモデルで腫瘍の増殖を抑制し、マウスを化学療法や放射線療法に感受性とすることを明らかにしている。メチオニンの制限は一炭素代謝に作用し、その結果として酸化還元状態やヌクレオチド代謝に影響を及ぼす。著者たちは、ヒトでもメチオニン制限食餌療法後には代謝に同様の影響が見られることを実証している。
2019年8月15日号の Nature ハイライト
微生物学：子宮内無菌仮説へ逆戻り
心血管疾患：LMNA変異が誘発する不整脈の原因となる機序が判明
細胞生物学：植物が塩を感知する仕組み
構造生物学：カルモジュリンはRyR2に対してどのように作用するのか
天体物理学：反復しない高速電波バーストの位置が特定された
惑星科学：原始木星に起こった巨大衝突
気候科学：1.5℃目標のための炭素予算を上回る化石燃料インフラの排出量
病原体：微生物のユビキチン化を修飾する
免疫学：CD24はヒト固形腫瘍における自然免疫チェックポイントである
がん：メチオニンの食餌療法は腫瘍増殖を調節する
腫瘍生物学：フェロトーシスを防ぐ
