Nature ハイライト
有機化学:「マジック」メチル基の付加
Nature 580, 7805
「マジックメチル効果」は、化学分野ではよく知られた表現であり、1つのメチル基が分子の生物活性や選択性に大きな影響を及ぼし得ることを表している。しかし今のところ、既存の薬剤や天然物に単にメチル基を付けるだけのことが、なかなか容易ではない。今回M Whiteたちは、Mn触媒を用いる酸化的C(sp3)–Hメチル化法について報告している。この方法では、医薬的に重要な種々のヘテロ環にメチル基を高い部位選択性で組み込むことができる。これによって、ワンステップでさまざまな天然物や薬剤の修飾が可能になり、マジックメチル効果の理解を深めるとともに現行薬や新薬を改良する基礎が得られる。
2020年4月30日号の Nature ハイライト
量子物理学:非平衡相転移の量子シミュレーション
物性物理学:トポロジカル反強磁性体の電気的スイッチング
材料化学:ハロゲン化物ペロブスカイトのエピタキシャルヘテロ構造の作製
有機化学:「マジック」メチル基の付加
地球科学:巨大沈み込み地震前の千キロメートルスケールの変形
社会学:持続可能な開発目標の教育関連ターゲット達成に向けた進捗状況
がん遺伝学:正常なヒト子宮内膜の変異全体像
神経免疫学:脳の発達はDNA損傷の適切な監視に依存している
植物科学:微生物相と植物の健康
創薬:数十億もの仮想化合物
分子生物学:パイオニア転写因子群はヌクレオソームを不安定化する