Nature ハイライト
神経回路:異なる種類の口渇を制御する
Nature 588, 7836
液体の摂取は、少なくとも2つの異なる種類の口渇によって駆動されることが知られている。血液浸透圧の上昇に応答した水のみを求める浸透圧性の口渇と、動物が体液の喪失に応答して水と塩の両者を摂取しようとする低液量性の口渇である。これら2つの種類の口渇が、どのように区別され信号化されているかは分かっていない。今回、岡勇輝(米国カリフォルニア工科大学)たちは、それぞれの口渇で駆動されるニューロン集団の細胞基盤をマッピングし、前脳の終板ニューロンの異なる組み合わせが異なる口渇状態に応答して、それぞれへの応答を駆動する仕組みを示している。
2020年12月3日号の Nature ハイライト
精密測定:微細構造定数の精密測定の予想外の結果
物性物理学:グラフェンにおける磁性の電気的スイッチング
コンピューター科学:強化学習を用いた成層圏気球の航法
環境科学:海洋からの食料の可能性を探る
古生物学:カンブリア紀の中間的な節足動物
神経回路:異なる種類の口渇を制御する
細胞生物学:細胞の密集が心臓形成を促す仕組み
臨床研究:血清代謝物の起源
コロナウイルス:COVID-19に関連した炎症や急性肺障害における補体C5a–C5aRシグナル伝達の役割
細胞生物学:「孤児」だったSLC25A51の素性が判明