Nature ハイライト 細胞:新種のRNAi 2006年7月13日 Nature 442, 7099 RNA干渉では、低分子RNA(siRNAあるいはmiRNA)が遺伝子発現を調節する役割を果たす。これらのRNAは、標的とする相補的なmRNAにRISC(RNA-induced silencing)複合体を導く特異性決定因子としての機能を果たす。RISCの主要な構成要素はArgonauteファミリーに属するタンパク質である。今週号では2つのグループが、Argonauteのサブファミリーの1つであるPiwiタンパク質と相互作用する新しい種類の低分子RNAを同定した。これらの精巣特異的低分子RNAは「piRNA」とよばれ、これまでに報告されている低分子RNAよりもわずかに長い。piRNAの機能はまだ明らかにされてはいないが、精子の産生にかかわっている可能性がある。 2006年7月13日号の Nature ハイライト 細胞:減数分裂を制御する 宇宙:最初の光 進化:藻類の「マット」を破壊する軟体動物 技術:溶液の解決策 気候:大気中のヒドロキシルラジカル 地球:震えるプレート 生態:酸性好み 細胞:新種のRNAi 生物物理:ミオシンVで特別配達 目次へ戻る