Nature ハイライト

細胞:新種のRNAi

Nature 442, 7099

RNA干渉では、低分子RNA(siRNAあるいはmiRNA)が遺伝子発現を調節する役割を果たす。これらのRNAは、標的とする相補的なmRNAにRISC(RNA-induced silencing)複合体を導く特異性決定因子としての機能を果たす。RISCの主要な構成要素はArgonauteファミリーに属するタンパク質である。今週号では2つのグループが、Argonauteのサブファミリーの1つであるPiwiタンパク質と相互作用する新しい種類の低分子RNAを同定した。これらの精巣特異的低分子RNAは「piRNA」とよばれ、これまでに報告されている低分子RNAよりもわずかに長い。piRNAの機能はまだ明らかにされてはいないが、精子の産生にかかわっている可能性がある。

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