Nature ハイライト

技術:溶液の解決策

Nature 442, 7099

最良の電子・光電子デバイスは、単結晶基板上での半導体結晶の成長により作製される。Nature誌には、この製法でなく溶液プロセスによって作製した新しいデバイスに関する論文が、ここ数年間で100本以上発表されている。溶液プロセスのデバイスには従来の結晶半導体デバイスに比べて、多数の利点がある。例えば、作製の容易さや物理的に折り曲げ可能なこと、そして最も重要なこととして低コスト性がある。問題は、溶液プロセスデバイスの電子性能が、単結晶デバイスに比べて劣っている点であった。しかし、今やこの点も変わりそうだ。トロント大学の研究チームは、溶液プロセスによるデバイスの1つである硫化鉛のコロイド量子ドットが、結晶から作った最新のデバイスより実際に優れた性能を示したことを報告している。

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