Nature ハイライト 地球:震えるプレート 2006年7月13日 Nature 442, 7099 非火山性微動は火山の下でマグマが動くことで起きる地震活動と似ているが、火山活動からはかなり離れたところで起きており、西南日本の南海トラフ沈み込み帯で約6年前に最初に発見され、その後カスケーディア沈み込み帯とサンアンドレアス断層直下でも発見された。この「新しい」形態の地震活動を起こす機構はまだよくわかっていない。今回、西南日本の地震活動の監視データ結果を用いて、非火山性微動の伴う低周波地震の震源を決定することができた。このような地震がプレート境界で起きていることから、この地震とそれに付随する微動は流体の流れによって直接生成されたのではなく、流体によって可能となったプレート境界の剪断滑りにより生成されたことが示唆されている。 2006年7月13日号の Nature ハイライト 細胞:減数分裂を制御する 宇宙:最初の光 進化:藻類の「マット」を破壊する軟体動物 技術:溶液の解決策 気候:大気中のヒドロキシルラジカル 地球:震えるプレート 生態:酸性好み 細胞:新種のRNAi 生物物理:ミオシンVで特別配達 目次へ戻る