Nature ハイライト

宇宙:最初の光

Nature 442, 7099

明るいγ線バーストを観測すると、バースト後の最初の数分間には2種類の異なったタイプの可視光放射、つまり「プロンプト(即発的な)」放射と初期の残光が観測される。昨年8月20日に発生したバーストGRB 050820aの観測は、「初期の残光はいつ始まるのか」という問題の答えを探す機会となった。その答えは、通常考えられるようなバースト開始時というものではない。残光は、可視光やガンマ線の即発的な放射によるエネルギー放出に関係した応答あるいは残響であるらしい。衝撃エネルギーに対する応答は、ジェットや周辺物質の特性を探るのに使える可能性があるため、γ線バースト研究に新しい時代を開くものとなろう。

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