Nature ハイライト 宇宙:最初の光 2006年7月13日 Nature 442, 7099 明るいγ線バーストを観測すると、バースト後の最初の数分間には2種類の異なったタイプの可視光放射、つまり「プロンプト(即発的な)」放射と初期の残光が観測される。昨年8月20日に発生したバーストGRB 050820aの観測は、「初期の残光はいつ始まるのか」という問題の答えを探す機会となった。その答えは、通常考えられるようなバースト開始時というものではない。残光は、可視光やガンマ線の即発的な放射によるエネルギー放出に関係した応答あるいは残響であるらしい。衝撃エネルギーに対する応答は、ジェットや周辺物質の特性を探るのに使える可能性があるため、γ線バースト研究に新しい時代を開くものとなろう。 2006年7月13日号の Nature ハイライト 細胞:減数分裂を制御する 宇宙:最初の光 進化:藻類の「マット」を破壊する軟体動物 技術:溶液の解決策 気候:大気中のヒドロキシルラジカル 地球:震えるプレート 生態:酸性好み 細胞:新種のRNAi 生物物理:ミオシンVで特別配達 目次へ戻る