Nature ハイライト 遺伝:遺伝子調節因子を見つけ出す 2006年11月23日 Nature 444, 7118 離れたところから作用して、遺伝子発現のパターンを調節するDNAの非コード配列を見つけ出すのは簡単ではないが、進化の間に保存されてきた塩基配列は、有効な手がかりの1つである。ヒトゲノムについて、フグ、ラット、マウスのゲノムと比較して非常によく保存されているとわかった167個の非コード配列をin vivo分析した結果、これまで知られていなかった75個の組織特異的エンハンサーが同定された。これらは11日齢の胚で活性で、その大半は、発生中の神経系の遺伝子発現を促進する。この方法がうまくいったことから、ヒトとフグで保存されている、これ以外の5500個の非コード配列からも、新しい特徴をもったエンハンサー群が見つかるのではないかと考えられている。 2006年11月23日号の Nature ハイライト 細胞:単一細胞からヒト胚性幹細胞を作製 知覚:言葉を味わう 心理:「幸せ」を測る 遺伝:違いに万歳 細胞:新生ポリペプチド鎖の手綱を引く 材料:磁性の渦に一工夫 材料:超伝導シリコン 地球:すべりにとらえられたもの 植物:自分で始末をつける 遺伝:遺伝子調節因子を見つけ出す 目次へ戻る