Nature ハイライト

地球:すべりにとらえられたもの

Nature 444, 7118

1999年に起きたマグニチュード7.7の集集地震は、台湾中央部に広範な破壊を引き起こし、地表近くに最大10メートルに及ぶ大きなすべりを残した。このため、ボーリング孔を掘って最近大きなすべりが起こった断層から物質を採取する希有な機会が得られた。断層コアの分析と地震学的な観測の結果を結びつけることにより、地震効率の推定が可能となり、地震の断層運動機構の解明に重要な制約条件を課すことができた。

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