Nature ハイライト 細胞:新生ポリペプチド鎖の手綱を引く 2006年11月23日 Nature 444, 7118 新たに合成されたポリペプチドは、リボソームから出てくると、トリガー因子(TF)とよばれるシャペロンタンパク質に出会い、これによってタンパク質の誤った折りたたみや凝集が防がれている。トリガー因子が誤った折りたたみを防ぐ仕組みは不明だったが、今回、蛍光標識したトリガー因子のリアルタイム観察などにより、何が起こっているのかが明らかになった。リボソームへの結合によってトリガー因子が開いた構造となって活性化され、これが新生ポリペプチド鎖と結合してリボソームから離れる。どのくらいの時間そのまま結合しているかは、タンパク質の凝集しやすさによって決まるという。 2006年11月23日号の Nature ハイライト 細胞:単一細胞からヒト胚性幹細胞を作製 知覚:言葉を味わう 心理:「幸せ」を測る 遺伝:違いに万歳 細胞:新生ポリペプチド鎖の手綱を引く 材料:磁性の渦に一工夫 材料:超伝導シリコン 地球:すべりにとらえられたもの 植物:自分で始末をつける 遺伝:遺伝子調節因子を見つけ出す 目次へ戻る