Nature ハイライト

細胞:新生ポリペプチド鎖の手綱を引く

Nature 444, 7118

新たに合成されたポリペプチドは、リボソームから出てくると、トリガー因子(TF)とよばれるシャペロンタンパク質に出会い、これによってタンパク質の誤った折りたたみや凝集が防がれている。トリガー因子が誤った折りたたみを防ぐ仕組みは不明だったが、今回、蛍光標識したトリガー因子のリアルタイム観察などにより、何が起こっているのかが明らかになった。リボソームへの結合によってトリガー因子が開いた構造となって活性化され、これが新生ポリペプチド鎖と結合してリボソームから離れる。どのくらいの時間そのまま結合しているかは、タンパク質の凝集しやすさによって決まるという。

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