Nature ハイライト

宇宙:球状星団でブラックホールが見つかった

Nature 445, 7124

理論からは、球状星団の形に密集した数多くの星のいくつかが衝突することによって、大質量のブラックホールが形成されると予測されている。そのようなブラックホールはこれまで観測されていないことからすると、星どうしの押し合いへし合いによって大部分または全部のブラックホールが球状星団から放り出されたのではないかとする競合理論のほうが、ことによると正しいのかもしれない。おとめ座の巨大楕円銀河NGC 4472に随伴する球状星団の中で、ブラックホールの特徴を示すX線が発見されたことは、この問題への解答の一部だと言える。その性質を調べてみれば、同じような状態にあるほかのブラックホールがどういう運命をたどるかをしっかり予測できるだろう。

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