Nature ハイライト 宇宙:球状星団でブラックホールが見つかった 2007年1月11日 Nature 445, 7124 理論からは、球状星団の形に密集した数多くの星のいくつかが衝突することによって、大質量のブラックホールが形成されると予測されている。そのようなブラックホールはこれまで観測されていないことからすると、星どうしの押し合いへし合いによって大部分または全部のブラックホールが球状星団から放り出されたのではないかとする競合理論のほうが、ことによると正しいのかもしれない。おとめ座の巨大楕円銀河NGC 4472に随伴する球状星団の中で、ブラックホールの特徴を示すX線が発見されたことは、この問題への解答の一部だと言える。その性質を調べてみれば、同じような状態にあるほかのブラックホールがどういう運命をたどるかをしっかり予測できるだろう。 2007年1月11日号の Nature ハイライト 神経:触覚のベースにタッチ 海洋:足りない窒素を補充する 生理:心臓の修復 宇宙:球状星団でブラックホールが見つかった 物理:セラミックスに思わぬ難点 地球:火山ガスはあてにならない? 細胞:胚ではなくて巨大硫黄細菌? 発生:細胞運命は早い時期に決まる 目次へ戻る