Nature ハイライト 細胞:紡錘体の配向を制御する 2007年5月24日 Nature 447, 7143 細胞分裂軸の配向は、将来の娘細胞の運命を決定するので、正常な成長のために極めて重要である。細胞が接着する細胞外マトリックスは、分裂軸の配向の決定にかかわっている。HeLa細胞を使った実験と定量的な理論を組み合わせた研究により、紡錘体の配向は、細胞微小環境の幾何学的配置から発せられる合図を受けて働く細胞表層の力発生装置により制御されていることがわかった。力発生装置から生じるけん引力が紡錘体微小管にかかるという単純なモデルによって、さまざまな微小環境構造での紡錘体の配向を定量的に記述することができる。 2007年5月24日号の Nature ハイライト 医学:ハンチントン病発症の引き金 構造生物学:アミロイドのもつジッパー 物理:レーザー用のナノ結晶 宇宙:明るいトランジェント天体を探る 発生:四肢出現までのウォームアップ 気候:風の強い礁湖 生理:体内時計を動かす仕組み 医学:免疫系から逃れる腫瘍 細胞:紡錘体の配向を制御する 目次へ戻る