Nature ハイライト 医学:免疫系から逃れる腫瘍 2007年5月24日 Nature 447, 7143 高度進行腫瘍の多くは、ナチュラルキラー細胞による免疫認識を回避するが、これは可溶性の主要組織適合性遺伝子複合体クラスI関連リガンドであるMICAを分泌し、NKG2D受容体を不活性化することによっている。培養腫瘍細胞を使った新たな研究によって、MICA分泌過程には、小胞体関連のタンパク質イソメラーゼであるERp5が関与していることが明らかにされた。これにより、細胞表面にあるERp5が腫瘍の免疫回避を阻止する治療の効果的な標的になるとわかった。 2007年5月24日号の Nature ハイライト 医学:ハンチントン病発症の引き金 構造生物学:アミロイドのもつジッパー 物理:レーザー用のナノ結晶 宇宙:明るいトランジェント天体を探る 発生:四肢出現までのウォームアップ 気候:風の強い礁湖 生理:体内時計を動かす仕組み 医学:免疫系から逃れる腫瘍 細胞:紡錘体の配向を制御する 目次へ戻る