Nature ハイライト 生理:体内時計を動かす仕組み 2007年5月24日 Nature 447, 7143 体温、血糖値、心拍数などといった生理的パラメーターは、概日時計の24時間周期のリズムに従って周期的に変化する。代謝経路が時計の動きに連動する仕組みはこれまでわかっていなかったが、マウスを使った実験で、代謝系の転写制御因子PGC-1αが重要な因子であることが明らかになった。PGC-1αをもたないマウスでは、活動、体温、代謝速度などの日周リズムに異常がみられる。PGC-1αがオーファン核内受容体のRORファミリーを同時活性化することにより、時計遺伝子の発現を調節するというのがその仕組みである。 2007年5月24日号の Nature ハイライト 医学:ハンチントン病発症の引き金 構造生物学:アミロイドのもつジッパー 物理:レーザー用のナノ結晶 宇宙:明るいトランジェント天体を探る 発生:四肢出現までのウォームアップ 気候:風の強い礁湖 生理:体内時計を動かす仕組み 医学:免疫系から逃れる腫瘍 細胞:紡錘体の配向を制御する 目次へ戻る