Nature ハイライト 地球:ガッケル海嶺における深海底火山活動をみる 2008年6月26日 Nature 453, 7199 北極盆地の超低速拡大ガッケル海嶺で、非常に精細な撮像探査が、最新の深海探査技術を用いて、初めて行われた。調査地域は、1999年に巨大噴火を起こしたと思われる場所を中心としている。得られた画像から、水深4,000 mにある軸谷が火砕堆積物によって広範囲に覆われているとわかった。このことは、こうした海嶺でのマグマ中揮発性成分の蓄積と放出に関する重大な問題を提起し、全球の中央海嶺火山帯の最深部でも大規模な火砕活動が起こりうることを示している。 2008年6月26日号の Nature ハイライト 進化:魚類から四肢動物への移行 発生:大きさに応じてパターンが調整される仕組み 物性:オキシプニクタイドの超伝導ギャップ 化学:二重触媒で複雑な分子を合成 気候:ハロゲンによる熱帯のオゾン破壊 地球:ガッケル海嶺における深海底火山活動をみる 遺伝:ゲノムは結構忙しい 脳:昆虫にも空間作業記憶がある 脳:報酬指向学習はニューロンの変化による 医学:備蓄する抗インフルエンザ薬の選び方 目次へ戻る