Nature ハイライト

医学:備蓄する抗インフルエンザ薬の選び方

Nature 453, 7199

H5N1型インフルエンザウイルスの一部の臨床分離株でみられるオセルタミビル(タミフル)耐性の分子基盤は、薬剤標的であるウイルス・ノイラミニダーゼの変異であることがわかった。だが、この変異ノイラミニダーゼは、広く使われているもう1種類のノイラミニダーゼ阻害剤、ザナミビル(リレンザ)に対しては感受性を保っている。このことから考えると、抗ウイルス薬を備蓄する公共保健機関は、実効性の高い薬剤併用療法を行うために選択肢を広げ、オセルタミビルに加えて他の抗ウイルス薬も供給できるように図るべきだろう。

目次へ戻る

プライバシーマーク制度