Nature ハイライト 気候:火星のオゾンの化学 2008年8月21日 Nature 454, 7207 地球の成層圏で観測されている極域オゾンの消失には、氷晶雲粒子の表面で起こる化学反応が関与していると考えられており、これは下層の大気の化学過程にも擾乱を与えている可能性がある。氷晶雲は火星大気で普通にみられる。新たな衛星観測とモデルシミュレーションから、地球の巻雲の雲粒子表面で起こっていると考えられているのと同じような化学反応が、火星の雲でも起こっていることが示唆された。この化学反応は、火星大気の組成と現在の安定性を決める役割をしている可能性がありそうだ。 2008年8月21日号の Nature ハイライト 生理:BMP-7と肥満 気候:火星のオゾンの化学 化学:金触媒のサイズ効果 遺伝:シンプルライフの遺伝子 宇宙:銀河のフィラメント構造 進化:協力のための自殺 生態:海底下を支配する古細菌 細胞:大腸菌O157:H7の病原性 感覚:磁気センサーとしても働くクリプトクロム 目次へ戻る