Nature ハイライト 感覚:磁気センサーとしても働くクリプトクロム 2008年8月21日 Nature 454, 7207 クリプトクロムは青色光/紫外線域に対する光受容体で、ショウジョウバエ(Drosophila)では概日時計の調節への関与が示唆されている。今回、クリプトクロムには磁場センサーという、概日時計とは別の、第二の役割があることがわかった。磁場を食餌と関連付けるように訓練されたハエは、可視光と紫外線光を照射すると磁場に反応したが、クリプトクロムを活性化する波長の光を遮断した場合や、変異によってクリプトクロム光受容体を欠失させた場合には反応しないことがわかった。 2008年8月21日号の Nature ハイライト 生理:BMP-7と肥満 気候:火星のオゾンの化学 化学:金触媒のサイズ効果 遺伝:シンプルライフの遺伝子 宇宙:銀河のフィラメント構造 進化:協力のための自殺 生態:海底下を支配する古細菌 細胞:大腸菌O157:H7の病原性 感覚:磁気センサーとしても働くクリプトクロム 目次へ戻る