Nature ハイライト 宇宙:速やかに成長した大質量銀河 2009年4月2日 Nature 458, 7238 銀河形成に関する一般的なモデルは、冷たい暗黒物質が支配的な宇宙である。この宇宙モデルでは、すべての銀河は、宇宙時間を通して階層的な合体を経て成長する。宇宙で最も大質量の銀河のいくつかについて恒星質量を調べた研究が行われ、大規模クラスターの中心にある最も明るい銀河は、90億年前には現在のものとほとんど同じくらい大質量だったらしいことがわかった。つまり、これらの「最も明るいクラスター銀河」は、よく知られている階層的な集合を予測している銀河形成モデルに反して、ビッグバンの約50億年後までに、最終的な恒星質量の90%以上にまで成長していたということになる。この新しい知見は、少なくとも極度に明るいこれらの銀河には、急速な成長をした段階が初期にあったことを示唆している。 2009年4月2日号の Nature ハイライト 宇宙:速やかに成長した大質量銀河 宇宙:暗黒物質の手がかり 物理:保存量になるスピン螺旋 地球:マントルプリュームの一生 生態:種が均衡しているほうが安全 視覚:見れば覚える 免疫:多様な抗体がHIVを攻撃する 医学:HIVは動く標的 細胞:ウイルスのプロキャプシドの構造 目次へ戻る