Nature ハイライト 地球:マントルプリュームの一生 2009年4月2日 Nature 458, 7238 海台や大陸洪水玄武岩区などの巨大火成区を形成したマントルプリュームは、地質図と地球年代の研究から、もっと新しい海洋島を形成した玄武岩を生み出したプリュームに比べて温度が高く、より大規模に溶解していたと考えられている。C HerzbergとE Gazelは、この理論を裏付ける定量的証拠を得た。彼らは、カリブ海の数カ所で得た、ガラパゴス諸島に関連した溶岩の組成を調べ、その結果から、ガラパゴス諸島を形成したマントルプリュームは、白亜紀以来60〜120 ℃冷却されたと推測している。このような岩石学的データをマントル深部の研究と合わせると、マントルプリュームが誕生してから消滅するまでのライフサイクルの、よりよい描像を得ることができる。 2009年4月2日号の Nature ハイライト 宇宙:速やかに成長した大質量銀河 宇宙:暗黒物質の手がかり 物理:保存量になるスピン螺旋 地球:マントルプリュームの一生 生態:種が均衡しているほうが安全 視覚:見れば覚える 免疫:多様な抗体がHIVを攻撃する 医学:HIVは動く標的 細胞:ウイルスのプロキャプシドの構造 目次へ戻る