Nature ハイライト

神経:ニューロンの「バック・トゥ・ザ・フューチャー」

Nature 459, 7243

感覚ニューロンに動物の次の判断を予測する能力があるかどうかについては、10年ほど前から大きな関心が寄せられており、感覚ニューロンの活動が何らかの仕方で適切な判断をもたらしているという見方が強まりつつある。しかし今回、H NienborgとB Cummingは、サルにビデオ上での両眼視差識別課題で選択を行わせる研究から、こうした見方が単純すぎることを示した。彼らの実験データからは、因果関係はむしろその逆であって、まず判断がなされ、その判断自体が感覚ニューロンの応答を変化させることが明らかになったのである。何を見ようとするかによって、見えるものが変わるのだ。

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