Nature ハイライト 物理:メムリスターによる論理演算 2010年4月8日 Nature 464, 7290 記憶素子と抵抗器の電気的特性を組み合わせたメムリスター、すなわちメムリスティブ・デバイス実現の可能性は、1971年にL Chuaによって提案された。それは、長く理論の域を超えないものだったが、2年前に電圧で作動するバイポーラースイッチがメムリスターを物理的に実現したものであることが確認された。その結果、メムリスティブ・デバイスへの関心が復活し、今も続いている。そして今回、単一のデバイスが同時に論理素子としても記憶素子としても働く必要のある、基本的な論理演算も「メムリスター」が実行できることを、J Borghettiたちが明らかにした。 2010年4月8日号の Nature ハイライト 物理:量子スピン液体の現れる条件 生理:がん細胞を生むニッチ 細胞:ゲノムの安定性 宇宙:遠方の星食を垣間見る 物理:メムリスターによる論理演算 気候:放牧はN2Oの放出を減少させる 考古:3種の人類が共存していた 遺伝:イヌの古い品種、新しい品種 進化:寿司因子 目次へ戻る