Nature ハイライト 物理:エキゾチックな目標に近づく 2010年1月7日 Nature 463, 7277 巨視的物体を量子力学的な運動基底状態に置くことができれば、興味深い実験になると見込まれる。もし実現されれば、系が同時に2つの場所に存在するなど、直観に反した物理的挙動が明らかになるだろう。Rocheleauたちは、この目標にあともう少しのところまで近づいた。ナノメカニカル共振器を、運動基底状態にある確率が0.21(これは予想される一部の量子現象の直接測定を可能にするのに十分な値と考えられる)となるところまで冷却し、系をこのエキゾチックな量子領域に十分押し上げるために克服しなければならない実験的な障害を特定した。 2010年1月7日号の Nature ハイライト 臨床心理:恐怖の記憶を封印するには 宇宙:やはり典型的だった超新星 物理:量子粒子のジグザグ運動 物理:エキゾチックな目標に近づく 工学:摩擦の詳細 気候:あの二酸化炭素はどこに行った? ウイルス学:ゲノムに残ったウイルスの「化石」 神経:神経回路の光スイッチ 目次へ戻る