Nature ハイライト 脳:統合失調症とニューレグリンの関連性 2010年4月29日 Nature 464, 7293 統合失調症の遺伝的リスク因子として、いくつかのシナプス部の接着タンパク質が同定されている。しかし、これらが病気の進行にどのような役割を果たしているのかはよくわかっていない。今回、新しい研究によって、ニューレグリン1(Nrg1)とその受容体ErbB4が、特定の抑制性皮質回路の結合を調節していることが示唆されている。抑制性シナプスの形成の仕組みはほとんどわかっていないため、この研究は、Nrg1/ErbB4シグナル伝達がこのシナプス形成過程に関与していることを示す重要な証拠であり、これらの遺伝子と統合失調症発症の関連性について見通しが立つだろう。 2010年4月29日号の Nature ハイライト 医学:糖尿病を理解する 生理:アディポネクチンと肥満 宇宙:小惑星24番テミスの氷 化学:水から水素を作る 気候:気候フィードバック 進化:恐竜の多様な羽毛 進化:「自殖」の進化 遺伝:遺伝子のヒッチハイク 細胞:見つかったコレステロール結晶 脳:統合失調症とニューレグリンの関連性 目次へ戻る