Nature ハイライト 宇宙:ダマスカスへの道の向こうに見えたもの 2007年10月11日 Nature 449, 7163 2005年7月14日のカッシーニ探査機の土星接近通過で、土星の氷衛星エンセラダスの南極付近に水蒸気のジェットと氷からなる「プルーム」が発生しているのが明らかになった。この領域は異常に温かく、最も高温な場所は、エンセラダス表面の「虎の縞模様」に見える4本の亀裂と関連がある。これらの縞模様は、アレキサンドリア、カイロ、バグダッド、ダマスカスという華やかな名前が付けられている。J SpitaleとC Porcoは今回、最も大きなジェットの発生源の方位を正確に求めるためにカッシーニによる画像に三角測量の方法を適用して、これらのジェットが虎の縞模様から発生し、最も強力な発生源はバグダッドとダマスカスにあることを発見した。 2007年10月11日号の Nature ハイライト 気候:湿潤化する気候 遺伝:道の分かれ目 医学:RNAi治療が復活? 医学:マイクロRNAと転移の関係 宇宙:ダマスカスへの道の向こうに見えたもの 物理:位相を正確に計る方法 物性:4番目はフェロトロイディシティ 細胞:アドレナリン性の炎症 神経:神経伝達物質の輸送 目次へ戻る