Nature ハイライト
構造生物学:セルロース合成の反応機構
Nature 493, 7431
D-グルコース分子が直鎖状につながった多糖であるセルロースは、植物の細胞壁の重要な構成要素であり、多様なバイオ燃料候補を生産するための出発材料である。今回、セルロースの合成を触媒し、細胞からのその搬出を進めるタンパク質のX線結晶構造が解かれた。光合成細菌Rhodobacter sphaeroides由来の触媒BcsAタンパク質とペリプラズム膜に係留されたBcsBタンパク質からなる複合体の構造は、セルロース合成と膜輸送とを共役させる機構を示唆している。
2012年1月10日号の Nature ハイライト
進化:脊椎動物の頭蓋顔面の初期進化
構造生物学:セルロース合成の反応機構
宇宙:アンドロメダ銀河の超高光度X線源
工学:フォトニックナノアレイの新たな次元
工学:ソフトマターの秩序立った振る舞い
遺伝:ヒト集団内で最近起こった遺伝的変動
神経生物学:ショウジョウバエでの軽い接触の感知
構造生物学:初めてとらえられたインスリンと受容体の結合のようす
構造生物学:抗ピロリ菌標的の構造