Nature ハイライト
工学:フォトニックナノアレイの新たな次元
Nature 493, 7431
ナノフォトニック法を使えば、遠距離場に放射パターンを生成可能な光ナノアンテナのチップスケールアレイを構築することができる。これは、通信、LADAR(レーザー探知・測距)、三次元ホログラフィーでのさまざまな応用に役立つ可能性がある。これまでこの技術は、一次元アレイか小さな二次元アレイに限定されていた。今回、出力が均衡し、位相がそろった4,096個の光ナノアンテナを含む大規模なシリコンナノフォトニックフェーズドアレイを構築した結果が報告されている。このアレイを使って、遠距離場に複雑な放射パターン、すなわちMITのロゴが生成された。この種のナノフォトニックフェーズドアレイは能動的に調整でき、場合によってはビームの方向を変えられることが示された。
2012年1月10日号の Nature ハイライト
進化:脊椎動物の頭蓋顔面の初期進化
構造生物学:セルロース合成の反応機構
宇宙:アンドロメダ銀河の超高光度X線源
工学:フォトニックナノアレイの新たな次元
工学:ソフトマターの秩序立った振る舞い
遺伝:ヒト集団内で最近起こった遺伝的変動
神経生物学:ショウジョウバエでの軽い接触の感知
構造生物学:初めてとらえられたインスリンと受容体の結合のようす
構造生物学:抗ピロリ菌標的の構造