Nature ハイライト
神経生物学:ショウジョウバエでの軽い接触の感知
Nature 493, 7431
ショウジョウバエ(Drosophila)は、脊椎動物と同じように、重力感知、聴覚、自己受容、機械的侵害受容、軽い接触の感知などの機械刺激感知を行うことができる。これまでに研究された機械刺激変換チャネルのほとんどは侵害刺激の感知にかかわっている。今回、Y Janたちは、一過性受容体電位イオンチャネルのファミリーに属するNOMPCが、ショウジョウバエでの軽い接触の感知に必須のイオンチャネルの小孔形成サブユニットであることを突き止めた。機能的研究から、軽い接触と侵害性機械刺激の感知にはそれぞれ異なる機械刺激受容チャネルが使われていると考えられる。
2012年1月10日号の Nature ハイライト
進化:脊椎動物の頭蓋顔面の初期進化
構造生物学:セルロース合成の反応機構
宇宙:アンドロメダ銀河の超高光度X線源
工学:フォトニックナノアレイの新たな次元
工学:ソフトマターの秩序立った振る舞い
遺伝:ヒト集団内で最近起こった遺伝的変動
神経生物学:ショウジョウバエでの軽い接触の感知
構造生物学:初めてとらえられたインスリンと受容体の結合のようす
構造生物学:抗ピロリ菌標的の構造