Nature ハイライト
工学:ソフトマターの秩序立った振る舞い
Nature 493, 7431
コロイド粒子は、表面エネルギーを最小化することで表面積が最小の球かトポロジー的に球と等価な形状をとることが一般的である。今回、ドーナツ型のg = 1、「眼鏡型」のg = 2からg = 5まで、より高い「種数」(g値)のコロイド粒子が合成され、性質が調べられた。これらのコロイド粒子をネマチック液晶に導入すると、コロイド粒子が整列し、液晶流体中に三次元配向場と欠陥が生じ、これらはいろいろな方法で操作することができ、トポロジカル量子数が調べられる。今回の結果は、ソフトマター分野やコロイド・液晶応用の分野に新しい研究領域を切り開くものであり、応用としてトポロジカルメモリーデバイスや形状に基づく自己集合が考えられる。
2012年1月10日号の Nature ハイライト
進化:脊椎動物の頭蓋顔面の初期進化
構造生物学:セルロース合成の反応機構
宇宙:アンドロメダ銀河の超高光度X線源
工学:フォトニックナノアレイの新たな次元
工学:ソフトマターの秩序立った振る舞い
遺伝:ヒト集団内で最近起こった遺伝的変動
神経生物学:ショウジョウバエでの軽い接触の感知
構造生物学:初めてとらえられたインスリンと受容体の結合のようす
構造生物学:抗ピロリ菌標的の構造