Nature ハイライト 進化:ドイツで見つかった小柄な竜脚類恐竜 2006年6月8日 Nature 441, 7094 フローレス島でホモ・フロレシエンシスや小型動物(主にゾウの仲間)が発見されたこともあって、島の個体群では矮小型の生物種が進化する傾向があるとする説が広く認められるようになったが、これとまったく同じことが竜脚類恐竜でも起こったらしい。ドイツ北部で新たに発見された化石が、小型竜脚類の成体だとわかったのだ。この恐竜は、大陸からやって来た、より体の大きな近縁種が、ニーダーザクセン盆地にあった島で進化したものらしい。これまで、ディプロドクスやティタノサウルスなどを含む竜脚類はほぼ例外なく大型だと考えられており、小柄な竜脚類の骨は幼若体のものだと思われていた。だが今回の新しい発見では、骨の組織構造からみて、見つかった竜脚類は成体だとしている。 2006年6月8日号の Nature ハイライト 生態:足の数が最も多いヤスデ 細胞:適所におけば適材になる 経済:ヨーロッパの漂流 発生:分節の時計を刻むNotch 宇宙:炭素が支える円盤 化学:ひねりの効いたアミド結合 地球:余震の起こり方 進化:ドイツで見つかった小柄な竜脚類恐竜 神経:睡眠の調節 神経:活動の分け前 目次へ戻る