Nature ハイライト 宇宙:炭素が支える円盤 2006年6月8日 Nature 441, 7094 我々の太陽系の近くにある若い星、がか座β星を取り巻く円盤は、我々に真横を向けている典型的な「残骸円盤」で、太陽系の彗星や小惑星に似ていた可能性のある固体の天体が破壊されて生じた物質でできている。従来の研究では、こうした円盤のガスは星から急速に吹き飛ばされたはずだと考えられてきたが、これは観測事実にそぐわなかった。今回、新たにNASAのFUSE衛星を使って得られた遠赤外データから、この矛盾を説明できそうだ。円盤のガスは炭素を極端に多く含んでおり、このためにガスが安定化して吹き飛ばされるのを免れたらしい。 2006年6月8日号の Nature ハイライト 生態:足の数が最も多いヤスデ 細胞:適所におけば適材になる 経済:ヨーロッパの漂流 発生:分節の時計を刻むNotch 宇宙:炭素が支える円盤 化学:ひねりの効いたアミド結合 地球:余震の起こり方 進化:ドイツで見つかった小柄な竜脚類恐竜 神経:睡眠の調節 神経:活動の分け前 目次へ戻る