Nature ハイライト 地球:余震の起こり方 2006年6月8日 Nature 441, 7094 余震は最も一般的なタイプの地震で、その前に起きた「本震」により静的応力が増加したことが引き金になって発生すると考えられてきた。しかし最近の研究から、動的応力すなわち地震動も要因となりうることが示唆されている。今回、1984〜2002年の南カリフォルニア地震カタログに載っている地震の位置を解析した研究から、このことが立証された。距離と余震密度の減少の関係を精密に測定したところ、本震からの距離が0.2 〜50 kmの範囲では、余震の確率が地震動の最大震幅と一致していることがわかったのである。 2006年6月8日号の Nature ハイライト 生態:足の数が最も多いヤスデ 細胞:適所におけば適材になる 経済:ヨーロッパの漂流 発生:分節の時計を刻むNotch 宇宙:炭素が支える円盤 化学:ひねりの効いたアミド結合 地球:余震の起こり方 進化:ドイツで見つかった小柄な竜脚類恐竜 神経:睡眠の調節 神経:活動の分け前 目次へ戻る