Nature ハイライト
量子情報科学:機能性ハイブリッド量子系
Nature 494, 7436
発展中の新分野である量子情報技術における次の進展は、多様な種類の量子系の組み合せを取り込んで、さまざまな大きさの自由度を利用することだと予測されている。今回、このような目的のもとに、長寿命の量子状態を持つ記憶素子と、読み出しが容易な量子インターフェースを組み合せた固体系の作成が報告された。この系は、超伝導トランズモンキュービットの形をした人工2準位原子と、異なる2個の共振空洞、すなわちマイクロ波共振器とナノ機械共振器を結合して実現されている。得られたハイブリッドデバイスでは、低周波フォノン共振器がキュービットからの量子情報を記憶し、電気マイクロ波共振器が外部と通信する。
2013年2月14日号の Nature ハイライト
地球:マリオン海膨の形成
創薬:将来役立ちそうなオートファジー誘導因子
量子情報科学:機能性ハイブリッド量子系
化学:新種の単純なエナンチオ選択的触媒
気候:中期ブリュンヌの気候遷移は実在しなかった?
進化:初期の四肢類では椎骨構造が逆さま?
生態:生物多様性はどのように疾患と闘うのか
脳:大脳基底核細胞の活動を神経画像化によりとらえる
発生:発生中の目には光が不可欠
細胞:肝幹細胞を目覚めさせる