Nature ハイライト
化学:新種の単純なエナンチオ選択的触媒
Nature 494, 7436
米国ボストンカレッジの研究チームは、エナンチオ選択的変換を触媒できる一連の有機小分子を設計し合成した。この触媒分子は、豊富に存在するアミノ酸のバリンから、安価な試薬を用いて単純な4段階過程で得られ、不飽和有機ホウ素試薬とイミンおよびカルボニルとの反応を触媒する。こうして得られた反応生成物は高エナンチオ純度のアミンとアルコールで、化学、生物学、医学で有用な、さらに複雑な生物活性分子の合成に使用できる。
2013年2月14日号の Nature ハイライト
地球:マリオン海膨の形成
創薬:将来役立ちそうなオートファジー誘導因子
量子情報科学:機能性ハイブリッド量子系
化学:新種の単純なエナンチオ選択的触媒
気候:中期ブリュンヌの気候遷移は実在しなかった?
進化:初期の四肢類では椎骨構造が逆さま?
生態:生物多様性はどのように疾患と闘うのか
脳:大脳基底核細胞の活動を神経画像化によりとらえる
発生:発生中の目には光が不可欠
細胞:肝幹細胞を目覚めさせる