Nature ハイライト
材料:二酸化炭素分離に適した細孔特性
Nature 495, 7439
金属有機構造体は、多孔性結晶材料であり、クリーンエネルギー用途向けのガス分離・貯蔵材料候補として広く研究されている。この分野では、ガスの取り込みを最大にするために表面積が可能な限り広い材料を開発することが主流となってきた。今回、一連の金属有機構造体が作製され、収着実験を行った結果、表面積は考えられていたほど重要ではなく、適切な化学的性質と結びついた細孔サイズのほうが、CO2の速やかな取り込みとCO2の強い収着の実現に重要であることが示唆された。このような考え方に基づいて設計された材料は、水分が存在する場合でも、CO2に対して、窒素、酸素、メタン、水素よりも高い選択性を示した。
2013年3月7日号の Nature ハイライト
神経科学:鳥を歌わせるのは何
細胞:腸上皮の静止細胞
構造生物学:RNAから一口噛みとろうとしているエキソソームを見る
宇宙:一番近い銀河までの正確な距離
材料:二酸化炭素分離に適した細孔特性
化学:メタノール経済を促進する触媒
気候科学:スノーボールアースにおける海洋の役割
古生物学:太古の昆虫strashilidは恐竜の寄生虫ではなかった
分子生物学:創傷治癒に重要な切り替えポイント
分子生物学:不適合コドンと時計機能