Nature ハイライト 医学:HIVを阻止する 2006年6月1日 Nature 441, 7093 エイズウイルスであるHIV-1がマクロファージに感染し、免疫応答におけるマクロファージの働きが低下すると、HIV-1はクロマチンに自身のcDNAを組み込む。このことから、感染過程には細胞の核膜が極めて重要だと考えられる。この予想が、HIVは内核膜の構成成分であるエメリンを欠くマクロファージには感染しにくいという知見によって確かめられた。つまり、エメリンとウイルスのcDNAとの相互作用を阻害する小分子は、HIV感染の防止に役立つ可能性がある。 2006年6月1日号の Nature ハイライト 神経:瞬く間に切り替わる眠りのスイッチ 医学:ダウン症候群 Way:南に向かう理由 化学:ホモキラリティーを生み出す不斉増幅 考古:石器は語る 生態:緑濃き場所 進化:珍しいものが生き残る? 医学:HIVを阻止する 生化学:生体分子の設計図 目次へ戻る