Nature ハイライト 生態:緑濃き場所 2006年6月1日 Nature 441, 7093 生態系は生物が多様であるほど安定であるという説の登場からほぼ半世紀が経っているが、この説はその間を通じて激しい議論の的となってきた。この理論を確かめるための長期野外実験として厳密に行われたものはこれまでほとんどなかったが、ミネソタ大学のシダークリーク実験生態学保護区で10年間にわたって行われてきた草地の生物多様性実験は、それを意図して始められたものだ。今週号にその結果が報告され、存在する植物種の数が多いほど安定性も生産性も向上することが示されている。 2006年6月1日号の Nature ハイライト 神経:瞬く間に切り替わる眠りのスイッチ 医学:ダウン症候群 Way:南に向かう理由 化学:ホモキラリティーを生み出す不斉増幅 考古:石器は語る 生態:緑濃き場所 進化:珍しいものが生き残る? 医学:HIVを阻止する 生化学:生体分子の設計図 目次へ戻る