Nature ハイライト
物理:機械振動と量子状態記憶
Nature 495, 7440
巨視的な機械振動子をそれらが量子挙動を示すような方法で制御することは、この10年間で可能となってきている。次のステップは、この能力を利用して、量子情報への応用、特に量子状態の記憶素子として有用なデバイスを作り出すことであり、こうした素子としての役割には機械振動子が有望と考えられる。これを実現する方法の1つは、量子情報をマイクロ波場の形で処理できる超伝導回路に機械振動子を組み込むことである。今回T Palomakiたちは、単一量子レベルでマイクロ波場の状態を機械振動子にコヒーレントに記憶し、取り出しうることを示して、この分野における重要な目標を達成している。
2013年3月14日号の Nature ハイライト
計測:NMRの能力を向上させる
ゲノミクス:集団のエピゲノム多様性パターンの解析
神経科学:脳が空間と時間を結びつける仕組み
物理:機械振動と量子状態記憶
材料:オプトエレクトロニクス用のマイクロメートルサイズのTiO2微結晶
地球:水と水素はマントル内で混合しない
神経科学:CALHM1 ATPアーゼは3つの味に関わっている
細胞:骨髄には複数の幹細胞ニッチが存在する
構造生物学:カルシウムが筋細胞を駆動する仕組み