Nature ハイライト
神経科学:発話のための脳の構成
Nature 495, 7441
発話を行うには、唇・顎・舌・咽頭を正確なタイミングで協調させて動かす必要がある。E Changたちは今回、発話の正確な運動制御の神経基盤を調べた。ヒトの感覚運動皮質から得られた多点電極記録によって、発話に関与する脳領域が、顔と声道の体部位対応的な表現に従って並び、多数の細胞からなる複数の細胞集団が特定の音声素性(phonetic feature)に対応していることがわかった。特に興味深いのは、腹側感覚運動皮質の最も背側の端にある、咽頭に対応するまた別の表現領域で、ここはヒト以外の霊長類には外見上は存在せず、発話の制御に特化して独自に発達した特徴だと考えられる。
2013年3月21日号の Nature ハイライト
神経科学:発話のための脳の構成
分子生物学:環状RNAがmiRNAを囲い込む仕組み
分子生物学:細胞周期の調節を品質管理
宇宙:星形成銀河に焦点を合わせたALMA望遠鏡
地球:窒素の利用可能性の上昇と下落
地球:マントルの上をすべる
進化:イヌがヒトとの生活を選んだとき
細胞:PGE2は骨髄での幹細胞保持を調節する
細胞:多能性の確立にNANOGタンパク質が果たす役割
細胞生物学:オートファゴソームの起源の再検討