Nature ハイライト
宇宙:星形成銀河に焦点を合わせたALMA望遠鏡
Nature 495, 7441
明るく塵に富んだスターバースト銀河は初期宇宙に多く存在したが、こうした天体の完全な赤方偏移分布の測定は難しく、高赤方偏移では特に困難だった。チリのALMA干渉計が稼動を開始し、星形成ガスが最もよく観測できる波長域であるミリメートル/サブミリメートル波長での高分解能画像が、今回得られた。J VieiraたちはALMAを用いて、重力レンズ効果を受けた銀河からの一酸化炭素の輝線を重点的に観測している。この銀河は南極点望遠鏡による広域探査で見つかったものだ。今回の研究でz > 4にある10個の天体が明らかになった。この数は、非常に高い赤方偏移で分光学的に確認された超高輝度銀河の数の2倍以上になる。z = 5.7の2つの天体は、知られているうちで最も遠方の超高輝度スターバースト銀河であり、ビッグバンの約10億年後の姿であると思われる。
2013年3月21日号の Nature ハイライト
神経科学:発話のための脳の構成
分子生物学:環状RNAがmiRNAを囲い込む仕組み
分子生物学:細胞周期の調節を品質管理
宇宙:星形成銀河に焦点を合わせたALMA望遠鏡
地球:窒素の利用可能性の上昇と下落
地球:マントルの上をすべる
進化:イヌがヒトとの生活を選んだとき
細胞:PGE2は骨髄での幹細胞保持を調節する
細胞:多能性の確立にNANOGタンパク質が果たす役割
細胞生物学:オートファゴソームの起源の再検討